ニッケル
女性のアレルギー性接触皮膚炎の原因の第一位です。汗の中の塩素イオンはニッケルを溶かす作用が強く、 過去にニッケルアレルギーにかかった人は少量の汗でもニッケルを身に着けただけで皮膚炎を起こします。またニッケルが使われている50円玉、100円玉、500円玉などに触れる機会の多い人も、 アレルギーを起こすことがあります。さらにこの金属は接触した部分だけでなく、血液に運ばれて汗の多い場所に湿疹を出すこともあります。アクセサリーには金メッキ仕上げが行われることが多く、これらの下地にはニッケル・メッキがよく利用されています。 金メッキが傷ついたり磨耗した場合は使用したニッケルが溶け出す場合もあります。
コバルト
ニッケルと近縁関係にある金属でニッケルと同じ反応を示します。
クロム
時計の皮バンドやゴルフの皮手袋で、アレルギー皮膚炎を起こす場合があります。これは皮製品をなめす過程で6価クロムを用いることがあり、ニッケル皮膚炎と同様に汗の多い部分や特別にそれと摩擦の多い部分にかぎって、湿疹を出すことがあります。
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